若いころの大きな借金はシュミレーションで返済

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若いころの大きな借金はシュミレーションで返済

私は、大学時代に大きな借金を作りました。
今となっては目新しい話ではありませんが、日本特有だとここ何年も物議を醸している、貸与型の奨学金です。

親のすねは齧るもので、お金は頼めばどうにかしてもらえるものだと思い込んでいた高校時代の私は、安易な気持ちで私立大学に推薦入学という道を選びました。
入学するにあたって両親から『奨学金の募集があれば、積極的に申し込んで学費にあてて欲しい』と伝えられて初めて、焦りを覚えました。
そこからは、奨学金の案内が出ればその度に説明会に出向き、四年間で計三つの奨学金を受給。
四百万を超える借金と共に、とある介護施設の正職員として就職しました。

少ない給料の中でも計画的に返済をしながら勤続して五年、そろそろ昇進もという話が出てきた頃。
突然、私の体は壊れました。
朝起きた途端、どちらが地面か分からないほどのめまいと動悸、強い吐き気。
横になっていても、毎日のように内科に通院してもいっこうに症状は落ち着かず、ベッドの中でわけも分からず涙する日々。
鬱病でした。
前知識がなく、傷病手当の受給をしそびれたまま退職し、養生を始めました。
多くない貯金から次々と出て行く通院費、税金、年金、そして奨学金の返済。
貯金が底をつくのに時間はかかりませんでした。
国民年金だけは手続きをとって納付猶予をもらいましたが、その追納はいまだにできていません。

結婚した今も、私は病気と借金を抱えたまま専業主婦をしています。
毎月の返済は、本来私の学生時代に何の関係もないはずの主人が出してくれています。
主人はそのことについて何も言いません。
ただ、他人のちょっとした一言が、私の罪悪感を抉ります。

「働かないの?」
「専業なんだね。お子さんは?」

病気なの。
私のせいで、家はお金に余裕がないの。

当時何の考えもなく進路を選び、借金をかき集めた自分が情けない。
その尻拭いを主人にさせて、自分は病院で出費ばかりしているのが情けない。
せめて早く病気を治して働いて借金を返したい。
しかしその焦りが、病気の治りを妨げています。

あの頃しっかりと見なかったせいで、今は本当に真っ暗で将来が見えない。
いつも心のどこかに、お金のことがあります。借金の返済はシュミレーションを使ってしっかり計算することが重要だと思う。